2023年5月頃、HUAWEI Watch GT Cyberを購入した。
年初にXiaomi Smart Band 7を衝動買いしたばかりで新たなスマートウォッチを購入するつもりは一切なかった。が、HUAWEIのTwitterキャンペーンに応募したところ替えバンド4つを頂けることに。本体所持せずして持っていても仕方ないので購入。
当然危惧していたようにBand 7の使用頻度は激減し、宝の持ち腐れとなっていた。それを解決するお話。
要約
ペンダントは不要なスマートウォッチを活用する非常に有効な手段である。但しApple Watch及びXiaomi Smart Bandに限り容易に可能であり、他の機種は自作する必要がある。
新たなウェアラブル
一つ世代が新しいXiaomi Smart Band 8はスマートウォッチではあるが、公式として腕につける時計としての使用法以外の選択肢を2つのアクセサリーと共に示している。
1つは足先に本体をつけることでランニングに関する計測を行うというもの。
そしてもう1つはペンダントというファッション面でのアプローチ。これが筆者にガン刺さり。
「ペンダント!?新しい!!欲しい!!」と舞い上がった。
欲望のままに...?
Band 8は5990円、ペンダントにするアクセサリは3290円と、定価で9000円ほどかかることとなる(Xiaomiは頻繁に値引きをするのでセール時等はもっと安くなるだろう)。
しかし視点を変えてみれば、自分が買おうとしているのは「ペンダント」である。スマートウォッチではない。
「時刻と通知までもが見れるペンダント」
なのである。
ペンダントは鉱石や真珠等を使ったものは一桁二桁値段が変わってくるものである。それにガジェットとしてみればパソコンやスマホがいとも容易く10万円15万円を超えてくる中、1万円に満たないものなぞ激安。むしろ1万円切りで大満足なガジェットチックなペンダントが買えることは非常にコスパが高いのでは!?
rOrtingでの過ち
...しかし、筆者には過去の過ちがある。以前私は文房具に何一つこだわりを持っておらず、友人が千紫万紅多種多様なペンをケースに取り並べる中、私はシャーペンと3色ボールペンが1本ずつしか持っておらず殺風景であった。
学生にとってペン、特にシャーペンは常日頃から多用する必需品である。「日常的に使うものだからこそ高級なものを」という高級寝具の宣伝文句で使われそうな非常に都合の良い解釈と共に少し高い文房具を購入したことがある。
ただ高いだけのシャーペンを買うのは面白みがないので、どうせ買うならば何かギミックのあるガジェットライクなものがいいなと思いYoutubeを見漁ったところ、rOtring 800という6000円ほどのシャーペンと出会った。
6000円のシャーペンは一般的に高級品とされる部類だろう。だが、そのとき筆者は「シャーペン」としてではなく「ガジェット」として見ていた。これが最大の過ちである。
これは文房具か?ガジェットか?
昨今円安や製品寿命の長期化により、例を挙げればスマートフォンならばフラッグシップ機の価格は10万円は優に超え、15万円はたまた20万円に到達することなどザラである。一方、(勝手な解釈だが)rOtring社のフラッグシップ的存在であるrOtring 800は「わずか」0.6万円で購入可能。
「え!?たった0.6万円でフラッグシップが買える!?」とズレた感覚と共に即購入。後々になり愛用している3色ボールペンが6本買えることに気がつき、激しく後悔するのであった。
(しかも肝心な機構がすぐ壊れるので修理を計2回出し、4400円かかっている。修理だけで4本買えるとは馬鹿げた話である)。
正気に戻ればペンダントのためにBand 8購入がいかにアホらしいか、これくらいは筆者でもわかる。9000円はそう安い金額ではない。加えてBand 7の価値を殺すと言う点で見ればさらに実質的な価格は更に高く捉えられる。Band 7を売る選択肢もあるが、わざわざこの程度売る方がアホらしい。
悩みに悩んだ末、矢木に電流が走った。Band 7をペンダントにすればいい。
Band 7をペンダントに
公式はBand 7をペンダントにするアクセサリは販売していないので、サードパーティ頼み。
早速Amazonを見てみると、これが全然ヒットしない。Band 8用はサードパーティ製が一部出てくるが、Band 7は皆無。Band 6以前対応のものは見つけたが、3400円程度する。
だがこんなものが3400円するとも思えない。中華業者が作っているものなので、数百円程度で買えないだろうか?
そう思いAliexpressをのぞいてみると、送料込みでも700円程度で買えることがわかった。カラーは機種によって異なるがBand 7はBlack,Rose Gold,Shilverの3色があり、Blackをチョイス。
筆者は中華通販初心者でハードルが高かったので日本に住む中国の友達に代理購入してもらうことにした。
(Aliexpressではない)友人が見ているサイトでは
「Band 8の純正品のように片側のみ穴があるタイプ」と、
「両側に穴があるタイプ」
が存在すると伝えられ、筆者は最初友人に片側タイプの購入をお願いしたが実際に友人のもとに届いたのは両側タイプ。業者が写真の掲載を誤っていたようなので、実際にはBand 7用の片側のみタイプは存在しないのだろう。
届いたのは本体を覆うケース部分、黒いチェーン、ゴム製のパッキン?が2つ(他によくわからない検査証が入っていた)。Band 7にまずパッキンを装着し、その後本体にはめる。
これが非常に出来が良く、はめ込みが硬いので取れる心配がない。たった数百円で欲しかったペンダントができた!
せっかくもう1つ穴が空いているのでアレンジ。筆者は緑色が大好きで以前から媒体問わずエメラルドを用いたアクセサリが欲しいと思っていたので、早速原宿の貴和製作所へ。
カニカンだかネコカンだか知らないが友人の勧めのもとパーツを買い、ペンダントに装着。
大大大満足なペンダントができた。
装着イメージ
Band 7はAOD対応だがそもそも晴天下でも良く見えるほどの輝度を持ち合わせておらず、かつ必要最低限の表示しかされないのでおまけ程度に考えるべきだろう。
以下AOD例。
純正Band 8 ペンダントとの違い
Band 8を純正アクセサリでペンダントにしたもの(以下Band 8ペンダント)とBand 7をサードパーティアクセサリでペンダントにしたもの(以下Band 7ペンダント)は主に2つの違いがある。
外観
Band 8以前のモデルは本体をそのまま嵌め込んでバンドなりなんなりに固定する方式だったのに対し、Band 8はApple Watchのように本体の溝に嵌め込んで固定する方式に変わったので、Band 8ペンダントの方が全体として細く画面が占める割合が大きくなる。また背面に専用のプレートのようなものを装着するため、ペンダントとしての一体感が増す。
一方比較してBand 7ペンダントは画面が占める割合は小さく、背面に何も装着していないため一体感は薄い。裏返した時の機械感は避けられない。
ソフトウェア
Band 8には標準でネックレスモードという機能が存在する。有効にすると歩数計を除く心拍数等のデータ収集を制限し、画面にロックがかかる。
おそらくネックレスとして用いる際不可能なデータ収集を制限するのでバッテリーライフが伸びると思われる。ただ通知すらをも制限するらしく、実際使うかと言われると微妙なところだろう。
他のスマートウォッチでもペンダントに
Xiaomi Smart Band以外でもペンダントにできるアクセサリがサードパーティで存在するかどうかを調べた。但し完全な正確性を保証しない。
結論としてApple WatchとXiaomi Smart Bandのみ存在する。 Smart BandはBand 8は複数存在し、Band 7はほぼ一択である。Apple Watchは決して多いとは言えないがBand 8より多く存在する。
他の機種は存在しないもしくは極めて非常に少ない。
ただどの機種も本体とバンド部分を繋ぐアダプタのみの販売はされているため、自作は不可能でない(上図はApple Watch用)。
総括
余っていたXiaomi Smart Bandをペンダントにすることで新たな活路を見出すことができた。一部地域で販売されているNFC搭載版やApple Watchならば決済もできるので更に利便性が増すだろう。
いわばスマートペンダントとも呼べるこの分野が是非とも発展してほしいものである。最近Watch Budsとかのニッチな攻めた製品を出しているHUAWEIに期待してみたり。