先日、OnePlus 7 Proを購入したので、UV吸着のガラスフィルムを貼ろうとしたところ、相当苦戦したので、流れやノウハウを書いておく。
要約
UV吸着のガラスフィルムは難易度、劣化の点からあまりお勧めできない。ハイドロゲルフィルムか樹脂フィルムが無難だろう。
画面を守るのにも一苦労
OnePlus 7 Proは両端が曲がっているディスプレイを採用している。それでいて海外端末。つまり、スクリーンプロテクターの選択肢が少ない。
スクリーンプロテクターはいくつか選択肢がある。
1.普通の樹脂フィルム
2.ハイドロ(ヒドロ)ゲルフィルム
3.普通のガラスフィルム
4.UV吸着のガラスフィルム
5.ガラスコーティング
1について。樹脂フィルムにも二つほど種類があり、
普通の樹脂だがエッジ部まで完全に保護してくれるものと、
硬度9Hを誇るがエッジ部は保護されないものの二つがある。
前者は性質が2と似ている。あくまでPDA工房のものとの比較だが、両者共に自己修復し、気泡が時間経過で勝手に抜ける。貼り付け難易度は2の方が少し高いか?
尚、PDA工房のFlexible Shieldを購入する場合、圧倒的に水貼りがおすすめ。貼った直後なら少し位置調整ができるのが大きい。
続いて3と4。3に関してはガラスフィルムの一部のみに粘着剤がくっついているものが多い。
貼り付け自体も普通のガラスフィルムと同じで簡単そうである。が、一部のレビューを見ると指紋認証が機能しないことがあるようなので、そこだけ注意。
では指紋認証が使える可能性が高いガラスフィルムは何か?それが4である。
フィルム自体には粘着剤がついておらず、本体とフィルムの間にレジンを入れてくっつかせようというコンセプト。位置調整などは簡単だが、レジンが曲者。
5はフィルムの引っ掛かりが存在しないので快適だが、コーティングが剥がれたかどうかわかりにくい。店頭で施工してもらうのが楽だろう。
私は1か4をお勧めする。
購入したもの
Amazonで評価が良かったのでこれを購入した。
内容物
・説明書
・ガラスフィルム×3
・クリーニングキット×4
・接着剤×4
・スピーカー/イヤホン/カバーステッカー それぞれ3回分
・紫外線ランプ
クリーニングキットと接着剤は予備として1つ多く入っている。素晴らしい。失敗した時にガラスフィルムをうまく剥がせれば4回チャンスがある。
カバーステッカーは本体を水平にするために背面に貼る。
紫外線ランプのポートがUSB-Cなのは好印象。電源スイッチすらない簡易的なものだがここでしか使わないので関係無し。ケーブルとACアダプタは付属していないので注意。
説明書にも貼り付け方が書いてあるが、youtubeに動画も上がっている。
販売ページにURLがなかったので貼っておく。
普通のガラスフィルムを貼るのと違い、接着剤を垂らしてから貼るため最後に埃を取り除いてから完了まで時間がかかる。
入ったばかりの風呂場や公園などで貼るといいだろう。
剥がれないレジン
まずは前の持ち主が貼ったガラスフィルムを剥がそうとしたら...
一箇所だけ全然剥がれない。ガラスフィルムの内側がペタペタしないことを考えるとこれもUV吸着のものだろう。
なんとか剥がそうとするが、一箇所だけ剥がれず...
結局ガラスが割れて綺麗に残ってしまった。
おそらくレジンが端まで広がらなかったので厚い層ができてしまったのだろう。
剥がすことは困難だが幸いなことに一部を爪で浮かせることはできた。
下手に金属のヘラのようなものを隙間に入れようとすると画面に傷が付く。
どうしたものかと悩んでいたが...
たまたま手元にあった献血カードを入れてみると、これがかなり良い。
カードが折れないよう慎重にスライドさせていき...
大部分を剥がすことができた。一部残っているところは爪で浮かせ、気合いで剥がした。
まだ一部レジンが残っているが、爪で擦ると簡単に取れた。
今まで以上に献血してよかったと感じたことはない。
[1回目]
クッションを背面に貼り、綺麗にアルコールで拭きレジンをたらしいざ貼ろうとしたら...
これが全然広がらない。説明書通りに自然に待てど広がらず、押しても引いても広がらず。
もしやレジンを全て出せていなかったのかと思い、剥がして再挑戦することに。
この時まだUVは当てておらず、液体だから剥がれるだろうとたかを括って剥がしたら思った以上に剥がれず割れてしまった。
[2回目]
今度は絶対に出し切ってから貼ろうと決意。が、出し切っても1枚目と同じ状態に。
こうなってしまうと埒が明かないので剥がすことに。
剥がす時は間にカードなどを入れスライドさせて剥がすと良い。ペキッパリッと音がしながら剥がれるのでガラスが割れたのかと不安になるが、絶対に焦ってはいけない。
剥がれたガラスフィルムは内側を綺麗に拭けば固まったレジンが剥がれるのでまた使える。
残りはガラスフィルム×2、レジン×2。
[3回目]
2連続ミスで萎えてしまったので、日と場所を改めた。
今度は湯気たっぷりのお風呂場でやることに。
アルコールで拭き、シールでほこりを取り、すぐ貼れるようガラスフィルムを出しておいて...
が、ここで大ミス。ガラスフィルムに水で濡れたシールがくっつき、消えない後が残ってしまった。
お湯で洗えど中性洗剤で洗えど跡は消えず...
残りはガラスフィルム×1、レジン×2。
[4回目]
今までの反省を生かし、
・レジンは2本残っているので1.5本分使う
・湯気たっぷりお風呂場は継続
・作業場はタオルで拭いておく
・ガラスフィルムを容易に触らない
以上を実践した。
アルコールで拭き、シールで埃を取り、レジンをたらし...
ここまで来たら何かしら問題が起こるのはわかるだろう。まさかの初期不良。
普通は[ガラスフィルム-保護用剥離シート-取手用シール]だが、
保護用剥離シートが付いておらず、直接シールが貼ってある。貼ってあるだけならまだいい。剥がすとシールの跡が残るのだ。しかも内側に。
上の写真はシールを剥がした後に気が付いたので状態だけ再現している。
もう後には戻れないので、とりあえず細心の注意を払い貼った。
1.5本分のレジンはちょっと多かった。前後左右表裏がぬるぬるする。ボタン保護シールをつけておいて良かった。
気泡が一つ入ったが指で押して出すことができた。
綺麗に貼ることができた。シール跡があるのが本当に残念。見えなくなる時もあるのがまだ救い。
このメーカーは保証があるので、2回貼り付け失敗した際と初期不良発覚時に連絡した。おそらく中国のセラーだと思う。中国は今旧正月で休みなので、数日後に返信が来るだろう。
[追記]
その後説明書に記載されているメールアドレス(support@ackoo.com)に連絡しても一向に反応がなかったため、Amazonに連絡。
代替品を要求したが出品者に連絡がつかないことと、3枚目を使った段階で気が付いたことが重なり返金ということになった。
代替品は送れない。代わりに返金するからそれでもう一回買ってくれとのこと。
仕上がり
うまくいくと本当に良い。
びっくりするぐらいフィットしている。
指紋認証も再登録せず使えたが、再登録するとより解除が早くなった。
以下、UV吸着での注意点を書いておく。
[まとめ]
貼る前
・ボタンのシールでの保護は絶対
→意外と垂れてくるので危険
・地面と端末を平行にする
→レジンを垂らした時に片方に寄ってくる。危ない。
・ガラスフィルムは貼る側を下向きにして、ゆっくり保護剥離シートを剥がす
→素早く剥がすと静電気により埃がくっつく原因になる
・湿度高め温度普通〜高めの場所でやる
→レジンが伸びなかったのは恐らく乾燥した冬の寒空の下でやったから(な気がする)
・濡れた場所にシールを置かない
→ガラスフィルムにくっついたら二度と消えない跡ができる
・レジンは中央一点に垂らす
→分散させると良くないらしい
貼ってる最中(UV照射前)
・レジンが端まで伸び切るのをじっと待つ
→無闇に押すと良くないらしい
・端から垂れてきたレジンに神経質にならなくていい
→軽く拭くだけでいい。UVを当てたらどうせ固まるから擦って取れる。
・端末全体にレジンが付いても焦らない
→UV当てたら固まって取れる
貼ってる最中(UV照射中)
・四辺と四角を重点的に当てる/端は指で押さえながら当てる
→浮く原因を防止
・指にレジンをつけておく
→端っこのレジン不足が発覚した時に、指をそこに潜り込ませるようにすると指についてるレジンが入ってくれる
・端末の大半が入るようなUV照射機があればそれを使う
→付属品ではあまりに小さい。百均などでも売ってる。
貼った後
・全体を片面90秒ほどUVを当てる
→端末の背面や側面などについた余計なレジンが固体になり、取れる
・部屋の換気/外の空気を吸う
→レジンの匂いを長い時間嗅いでると気分が悪くなる(なった)
・レジンが落ちる石鹸と落ちにくい石鹸がある
→何種類か家にあるならいいが、不安ならクリーナーを買うべき
[追記]
その後何度か試したがいずれの時もガラスフィルムを重ねると余剰分のレジンが漏れ出てきて端末がぬるぬるになった。おそらくレジンの量がOnePlus 7 Proに最適化されているわけではなく、使いまわすためにどの端末でも不足しない量が入っている(全て推測)と思うので、同じ製品で貼り付けを行う際は最後の一滴まで垂らす必要はないと思う。